新しいタイプの水上ボーリング足場櫓について

応用地質梶@○ 中澤  斉
福冨幹男

論文要旨

 従来,水深15mをこえるような水深でのボーリング足場櫓としては,鋼製櫓やアンカーワイヤーを要すら円筒式足場が使用されてきたが,これらは適用上,種々の条件による制約を受け,苦労することが多かった。
 著者らは,航行船舶や気象・海象に大して,飛躍的に安全性を向上させる水上足場櫓について研究してきた。
 その結果,アンカーワイヤーを必要とせず,運搬や設置・撤去等の取扱が簡単なスパーブイ型ボーリング櫓(BBヤグラ)と称する,新しいタイプの水上足場櫓を開発した。さらにBBヤグラ基本型が,より厳しい海象条件に耐えられる,姿勢安定装置を開発した。この装置を付加したBBヤグラは,2kt以上の潮流下でもボーリング作業ができ,波浪による動揺にも安定性を向上させることが,実海域実験で実証できた。

キーワード

スパーブイ,ボーリング,地質調査,土質調査,波浪,海洋構造物,潮流,風