外ケーブルによる耐力増加

葛゚代設計 ○ 出口恒宣

論文要旨

 本橋梁は、長崎バイパス「間ノ瀬IC〜川平IC」間に位置する橋長30.2m斜角45°を有する鋼単純合成鈑桁橋である。施工当時に本橋の設計に用いられた活荷量は、昭和39年の道路橋示方書に示されているTL−20であった。この設計活荷量が通行車両の大型化に伴い車両重量が増加したため、平成6年に道路橋示方書の改正が行われ、設計活荷量はB活荷量に変更された。そのため、変更された設計活荷量のB活荷量を本橋に載荷し、主構造の耐力照査を行った結果、耐力不足が生じたため、補強方として外ケーブル工法を採用し、耐力の再生を図ったものである。
 上部工の構造形は、
 ・鋼単純合成鈑桁橋
 ・橋長:30.200m
 ・有効幅員:9.750m
 ・主桁本数:3本(主桁間隔4.0m)
である。
 また、外ケーブルによる補強を採用するにあたり問題点として抽出した事項は、
 ・ケーブルの配置方法。
 ・即設部材の局部座屈の照査方法
 ・斜橋へのプレストレス導入による影響
等である。

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