鋼・コンクリート複合ラーメン橋の力学特性に関する実験的研究

片山ストラテック梶@大久保 宣人

論文要旨

 小鉾岸川橋は、支承、伸縮装置を設けない橋梁として鋼製ラーメン橋の脚柱とRC橋台とを一体化した単径間の鋼・コンクリート複合ラーメン構造である。本研究では、鋼主桁と鋼結された鋼脚柱との複合構造(SRC橋台)へ移行する隅角部および複合継手部の力学特性を把握するため、実橋の1/4スケールの供試体を用いて耐荷力試験を行った。
 実験に際し、スタッドジベルの配置、鉄筋量、スターラップ、打継ぎ目の有無を変えた4体の試橋体を用い、複合構造部の応力分布、スタッドジベルの効果、コンクリートのひび割れ状況および床版コンクリートの合成効果を調査した。なお、本文では、特にこのラーメン隅角部に着目し、その結果を報告する。

キーワード

複合ラーメン橋、スタッドジベル、コンクリートのひび割れ、コンクリートの合成効果