宇川における多自然型川づくりの取り組み

水建設コンサルタント 厨子 和典

論文要旨

 京都府では、宇川において、多自然型川づくりを行っている。平成2年度の災害をきっかけとして、平成8年度までの7年間にわたり、現況調査、計画、実施、追跡調査といった多自然型川づくりの取り組みを行ってきた。宇川の多自然型川づくりでは、良好な環境の保全と回復を考慮しながら、治水安全度の向上や地域づくりを効果的に行うことを目指している。現在、堰における魚道の設置などがパイロット事業として既に実施されている。それに伴い追跡調査も、地元漁協などの協力を得ながら進められており、今後の計画に反映させるよう努力が続けられている。

キーワード

多自然型川づくり、瀬と淵、魚道、追跡調査