片福連絡線(JR東西線)の南森町工区の施工

椛蝸ム組 大阪本店 ○ 押谷 正人

論文要旨

 片福連絡線(JR東西線)は、大阪の新しい都市貫通型広域鉄道幹線として本年3月に開業した。南森町工区では、市営地下鉄谷町線と近接並行し、かつ、南森町交差点下で堺筋線と交差する地下4層の駅及び線路部(GL-30m)の構造物を築造すると共に、既設の地下鉄線駅に新しいホームを造る等の大改造を併せて実施した。
 本報文では、交通量の極めて多い国道1号線下で、沿道及び既設の地下鉄等の埋設物に近接し、かつ、地下水位(GL-4.0m)、透水性(K=10−1cm/sec)共に高く、均等係数の小さい(Uc=4〜5)崩壊性地盤での地中連続壁土留の施工について、そしてその地盤の元での、地下鉄堺筋線を仮受(8000ton)してのアンダーピニング工事について、かつ、既設営業線への安全対策を盛り込みつつの改造工事についても述べる。

キーワード

大深度掘削 地中連続壁 崩壊性地盤 アンダーピニング 仮受 地下鉄改造工事