シドニーオリンピック施設で採用されたテクスパン工法等を視察して

日本技術コンサルタント株式会社 ○ 有我 明

論文要旨

 21世紀のオープニングを飾り、人類の恒久の平和を希求する「シドニー・オリンピック」は西暦2000年9月15日からオーストラリア・ニューサウスウェールズ州のホームブッシュを中心として開催される。
 前回のアトランタ・オリンピックは近代オリンピック100周年を記念して開催されたが、シドニー・オリンピックは、第27回夏季大会となる。
 オリンピック会場は、シドニー市内から16キロメートルの距離で、すべての競技場に30分以内で行くことができる。会嫁へは、鉄道・道路をはじめ、Homebush湾にも面しているため「海上」からもアクセスできる。
 鉄道による会場へのアクセスでは、終着のオンピックパーク駅周辺で「テクスパン工法」が採用され、建設もほぼ完了している。また、道路によるアクセスでは、会場の近くで新型の「補強土擁壁」が採用されている。
 今回の発表は、今後採用が期待される主に「テクスパン工法」について、シドニー・オリンピック施設を事例として紹介するものである。

キーワード

テクスパン、テールアルメ、補強土擁壁