開発計画と自然保護

(株)日建技術コンサルタント ○ 岩崎 哲也

論文要旨

 環境影響評価には公害に係る内容のものと自然環境に係る内容のものがあり、公害に係る内容については、法律で定められた基準値等があり定量的な予測・評価の実施が可能であるが、自然環境に係る内容についての予測・評価は、定量的な判断基準に乏しくそのほとんどを定性的に行わざるを得ない。
 このような状況において、各地で開発計画と自然保護をめぐる議論が盛んに行われるようになり、それに係わる問題が表面化する機会が多くなっている。
 本論文では、環境影響評価を行ううえで直面する開発計画と自然保護について、業務の中で体験したなかの一例を挙げて実際に行われている自然保護対策を紹介し、これらの自然保護対策の基本的な考え方と目的について述べた。

キーワード

環境影響評価、一般廃棄物最終処分場、自然保護、ギフチョウ、動植物調査