鋼製橋脚コンクリート充填補強による杭基礎の影響について

樺キ大 西日本事業本部 構造事業部 ○ 大崎  健

阪神高速道路公団   神戸第二建設部   徳永法夫

論文要旨

 本論文は、耐震補強後の基礎への影響が大きいと予想される鋼製橋脚のコンクリート充填補強による場所打ち杭基礎への影響について、道路橋示方書(日本道路協会)(平成8年12月)の設計法(震度法および地震時保有水平耐力法)により照査を3基(液状化が生じない橋脚、液状化層が10m未満で最もコンクリート充填率が大きい橋脚、液状化層の範囲が10m以上ある橋脚)について実施した。
 その結果、コンクリート充填補強に伴う鉛直死荷重の増加による基礎への影響は、震度法では当初設計の許容値に対する余裕量に大きく依存すること、地震時保有水平耐力法では許容値を満足することがわかった。

キーワード

鋼製橋脚、耐震補強、場所打ち杭基礎