山岳地域における道路盛土の安定化対策

株式会社 修成建設コンサルタント   小笹 展啓
○ 釜浦 正和

論文要旨

 一般国道29号は、瀬戸内地域と山陰地域を結ぶ主要幹線道路である。中国山地を横断する兵庫県波賀町域では、急峻な山岳地を通っていることから片切り、片盛り区間が多く見られる。
 平成8年度に実施された道路防災点検の結果、当該区間で道路面のクラックおよび斜面裾の井桁擁壁が変形し、地すべりの変状が確認された。そのため、地すべり抑止工は、アンカー付き鋼管杭工法を採用し、線形改良に伴う道路拡幅工法は、地すべり冠頭部の盛土荷重を低減させるためのEPSによる計量盛土工法を併せて採用した。

キーワード

道路地すべり、抑止工、軽量盛土工