市町村総合計画の新潮流

日本シビックコンサルタント ○ 奥山文郎
森  秀男

論文要旨

 この論文は、市町村総合計画すなわち地方自治法第2条第5項に基づく「総合的かつ計画的な行政の運営を図るための基本構想」、ならびに基本計画および実施計画について、21世紀に備える新潮流ないし新傾向について述べるものである。市町村総合計画の新潮流としては、第1に住民参加が積極化してきたこと、第2に事業(施策)評価方式が取り入れられてきたこと、第3に分野別計画の充実に伴う総合計画の役割変化があげられる。主要プロジェクトを選定し、地区別計画を策定するとともに、都市経営の指針としての総合計画の役割が明確になりつつあることも注目したい。

キーワード

市町村総合計画、新潮流、住民参加、事業評価方式、都市経営指針