既設橋の健全度判定法(提案)−係数化法

株式会社シードコンサルタント ○ 西川 武夫

論文要旨

 本論文は、既設の鋼桁・プレストレストコンクリート桁・鉄筋コンクリート桁の判定時における終局耐荷断面力・死活荷重断面力の理論値と供用実態値との差を補正する係数を導入した健全度判定法について述べる。なお、提案する判定法は係数として、劣化・進行性・冗長性・点検・維持管理の要素を取り入れた耐久性係数と死荷重・交通状況の要素を取り入れた耐荷性係数を骨格に、さらに、路面状態および車線数も係数として考慮できる有用な方法である。
 また、判定式とその計算値を基に行う判定基準を提示し、さらに、適用事例として単純非合成鋼I桁を取り挙げ、判定までの一連の数値計算を示した。

キーワード

耐久性、耐荷性、維持管理、健全度、劣化、点検