急傾斜地における下水道(汚水)の減勢特殊管

株式会社サンヨー設計部設計課 ○ 浦木芳則
大塚  弘

論文要旨

 公共下水道整備事業の中で、山間部の急傾斜地での整備も多くなっている。この様な地域での、下水道実施設計業務を行う中で、最大勾配485‰、最大斜度25.8°の布設計画を行った。下水道施設設計指針による適正な流速0.6〜3.0m/sの範囲を逸脱しており、適正な勾配での施工は非現実的なことから減勢工を採用した急勾配での計画検討を行った。
既存の方法では、規模・コスト及び維持管理の面から適当なものが得られないので、水衝撃式の減勢方法を考案し分岐合流管の特殊管について、実証実験を行った結果、好効果が得られたので実施設計に本採用となった。
減勢特殊管の設計概要、実証実験結果について述べる。

キーワード

下水道汚水管,急傾斜地,減勢工,減製特殊管