第2名神(仮称)岩室橋の設計について

住友重機械工業梶@宍戸康彦

論文要旨

 近年、橋梁建設における合理化、省力化への取り組みは積極的に行われている。鋼橋においてもプレストレスコンクリート(PC床版)を用い、主桁本数を減らした合理化小主桁橋の建設が広く行われている。本文では合理化主桁橋の第2名神高速道路(仮称)岩室橋の詳細設計においてさらなる合理化・省力化等を目指し、いくつかの橋でその経済性が認められているLP鋼板を用いた構造検討を行った。そこで本橋においてLP鋼板の採用を計画し、経済性を試算するとともにその有効性について検討を行った。検討の結果、本橋においてLP鋼板の採用を計画するにあたり隣接断面との板厚差が少ない場合には、必ずしも経済的に有利とならない場合もあることが明らかになった。

キーワード

4径間連続鋼少数主桁、LP鋼板