加古川バイパス側道部に設置した立体型警告パネルの効果について

鰹C成建設コンサルタント 極楽地容子

論文要旨

 加古川バイパス側道部に、ドライバーの交差点進入時の注意喚起を促すため、全国でも初めての立体型警告パネルを設置した。本調査は、そのパネルの設置効果について、設置前、設置直後および半年後とでドライバーの運転行動がどのように変化したかをビデオ観測で分析するとともに、パネルに対する運転手の意識をアンケート調査で把握し、立体型警告パネルの効果についてとりまとめたものである。
 走行速度は対策前後でほとんど変化がなかったが、一旦停止割合は約15%向上した。また対策に気付いたと回答したドライバーの内約9割が、交差点がわかりやすく、注意を高め、減速行動を誘導されたと回答している。さらに、出会頭事故発生が設置前2件/年が、設置後0件/年に減少するなどの理由から良い対策であると評価した。

キーワード

交通安全対策、立体型警告パネル、出会頭事故、一旦停止