高含水比粘性土による空港高盛土工事について

日本工営椛蜊緕x店  鶴山 直義

日本工営椛蜊緕x店  小阪 陽克

日本工営椛蜊緕x店 ○ 清田 直紀

日本工営椛蜊緕x店  岸野 敬行

論文要旨

 能登空港用地造成工事は、切盛土工800万m3、最大盛土高55mに及ぶ大規模土工事である。降雪地域のため年間計画稼動日数が150日と厳しい条件にも関わらず、土工期間は3年の急速施工である。現場発生の盛土材料の約半分は含水比50〜70%の高含水比粘性土であるため、圧密による残留沈下が懸念される材料である。 また、この材料はトラフィカビリティ−が極めて低く振動ローラ等の通常の転圧機械が使用できないため、湿地ブルドーザーによる厚層敷均し(t=50cm)工法とし、飽和度およびコーン指数による品質管理を採用した。 また、広範囲を施工する空港建設の特性上、現地発生材の品質のばらつきが大きいため、室内試験結果のみならず試験盛土調査(盛土高30m)による土質定数の検証、施工性、盛土の安定度と残留沈下量の確認が課題となった。

キーワード

空港高盛土、高含水比粘性土、試験盛土調査、厚層敷均し、盛土内排水フィルター工法、残留沈下