実施設計への3次元CADデータ活用の有効性について

東洋技研コンサルタント 重松 哲郎

三宅 平八郎

○ 前田 泰成

森田 信

論文要旨

 CALS/ECの本格導入を目前に、建設業界でも電子データの取引が増加している。とりわけ図面データであるCADデータは建設業界でも早くから普及し、現在ではごく当たり前に利用されている。しかし、CADデータの現状は従来の製図道具の代替としての位置づけであり、紙面データに比べてデータの情報・精度の保持性や編集の容易性についてはあまり注目されていないようである。今後、ますます電子データ化が進むことが予想される現在、先述の性質に注目してCADデータの有効利用を考える必要がある。
 本研究では製造業などで普及が進む3次元(3D)CADに注目し、3D−CAD化することによるCADデータの利用範囲を確認するため、遮音壁詳細設計において3D−CADを用い、実施設計における有効性と課題を検討した。

キーワード

3次元CADデータ,実施設計