神奈川県における街路樹診断(倒木危険度判定)業務

サンコーコンサルタント梶@ 有賀一郎

同上        〇辻 正宏

同上         三谷映子

論文要旨

 昨年の台風15号の強風のため街路樹が根元から倒れ、走行中のタクシーを押しつぶすという事故が神奈川県で発生した。再発防止を考え急務として、樹木医による応急的な点検から診断を開始した。診断では、植え替えが必要な樹木が全体の15%にも及んだ。その原因として考えられるのは、数年前に行なわれた電線地中化や歩道整備において、整備時に支障となる根が切断され、その傷口から腐朽菌が侵入し、樹木の芯材部(幹の中心部)を腐朽させ、その腐朽により木部の強度をなくしたことである。以上の診断は、コンサルタントと樹木医が共に行った業務である。その内容を報告する。

 

 

キーワード

街路樹診断,樹木医,倒木危険度判定,外観診断,精密診断