貴重植物の生育環境に配慮した橋梁計画

兵庫県但馬県民局県土整備部八鹿土木事務所朝来事業所  中野光雄

中央復建コンサルタンツ梶@ 廣瀬彰則

同上        坪村健二

同上        多田成宏

同上       ○飯山かほり

同上        亀田実和

論文要旨

 橋梁を新たに計画した場合、架設地点地形を乱すことは避けられない問題である。公共事業のコスト縮減が重大な社会的関心事であるわが国では、橋梁形式を選定する上で、経済性が重要視されがちである。しかしながら、自然環境保護も重要な問題であり、経済性のみならず環境への負荷軽減にも十分配慮した橋梁計画を行っていく必要がある。

 本稿で取り上げた橋梁は、架設地点において、「兵庫県版レッドデータブック(平成7年度版)」に貴重種Cランク指定される『カタクリ』の群生地が確認されていた。そこで、橋梁形式の選定において、経済性および構造性のみでなく、カタクリの生育条件に与える影響を最小限に抑えるよう橋梁形式の選定を行った。

 

キーワード

自然環境保護,架設計画,耐震設計,動的解析