多自然型川づくりの評価指標検討について

褐嚼ン技術研究所        ○石原千嘉

(財)リバーフロント整備センター  水野雅光

滋賀県土木交通部         辻 光浩

滋賀県立琵琶湖博物館       野ア信宏

論文要旨

 1990年の「『多自然型川づくり』の推進について」の通達以来、数多くの多自然型川づくりが行われてきた。これらの施工実績から、近年では河川特性を生かした多様な整備が行われるようになりつつある。その一方で、多自然型川づくりに対する評価手法は未だ確立されておらず、多自然型川づくりを実施しても、その評価ができない現状が続いている。

 このような背景を踏まえて、本検討では、多自然型川づくりをあらゆる視点(生態系、物理環境、周辺環境等)から評価できる指標の抽出を行った上で、滋賀県の2河川をモデル河川として実際に評価を試みた。

 指標によっては、将来予測も可能であるものの、評価指標項目に対する重み付けや過去のデータがなければ評価できない指標もあった。今後は、これらの課題に対してどのように対処していくかを検討する必要がある。

 

キーワード

多自然型川づくり、河川環境、事業評価、定量的評価、滋賀県