湧水法面に対する法面保護工法の新技術適用と研究

論文要旨

近年多く見られるモルタル吹付の劣化は、老朽化や周辺環境の影響、あるいは乾燥収縮などを要因としている。劣化の程度によっては地山を緩ませ、崩壊に至らせるケースも少なくない。こうした劣化や崩壊は現時点でも多く見られることから、既往劣化法面への適用、または新たな法面への適用へ向けて、対策技術のより一層の向上・開発が求められる。本稿では、周辺環境で特に湧水のある法面に着目し、透水性コンクリート吹付工法を用いた施工事例を紹介するとともにその効果を示す。また、事例やこれまでに得たデータを参考に、湧水のある法面における透水性コンクリート吹付の適性や今後の課題について述べる。

キーワード

法面保護工,湧水対策,透水性コンクリート吹付,新技術の適用事例と効果