クリエイトきんき(2011~) create kinki 2011-
社会に開かれた、魅力ある建設コンサルタントをわかりやすく紹介し、親しみを感じてもらえるように、発刊をしています。
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第26号(2015.10.20.発行) 土木はいつの時代も人々の幸せのために歩み続けます
土木技術は日々進歩していますが、進歩を遂げるたびにこれまでの最新技術は「旧」というレッテルを張られます。当時の最新技術を駆使した土木構造物も「最新」ではなくなり、長い年月の経過とともに「遺産」として扱われるものもあります。
しかし、土木における技術の進歩とは、過去を否定するものではなく、これまでの技術の上に成り立つものだと思います。ですから土木の「遺産」という言葉には、構造物の歴史的価値だけではなく、先人の知恵や情熱に対する敬意や感謝も含まれているのではないでしょうか。
今号の記事にも「若い」「新しい」話題と、「先人の知恵」「当時最新技術」「職人的」話題が混在していますが、「若い」「新しい」話題が、いつの日か敬意と感謝をこめて「先人の知恵」「当時最新技術」と呼ばれる未来を想像しても面白いかもしれません。
しかし、土木における技術の進歩とは、過去を否定するものではなく、これまでの技術の上に成り立つものだと思います。ですから土木の「遺産」という言葉には、構造物の歴史的価値だけではなく、先人の知恵や情熱に対する敬意や感謝も含まれているのではないでしょうか。
今号の記事にも「若い」「新しい」話題と、「先人の知恵」「当時最新技術」「職人的」話題が混在していますが、「若い」「新しい」話題が、いつの日か敬意と感謝をこめて「先人の知恵」「当時最新技術」と呼ばれる未来を想像しても面白いかもしれません。
第25号(2014.10.20.発行) インフラ老朽化対策の最前線
平成24年12月2日、中央自動車道笹子トンネルで発生した天井板落下事故を契機に、インフラ老朽化問題が一般市民にも広く認知されるようになった。
現在利用されているインフラの多くは高度経済成長時代に集中的に整備され、昭和39年の東京オリンピックを基準とすれば今年で50歳を迎えることになる。
国土交通省では平成25年を「社会資本メンテナンス元年」と決意を新たにし、産学官の総力を挙げてインフラ老朽化対策に取り組んでいる。
本誌では、その概要を紹介するとともに、身近な社会インフラである道路橋に着目し、維持管理の最前線である点検現場をリポートする。
現在利用されているインフラの多くは高度経済成長時代に集中的に整備され、昭和39年の東京オリンピックを基準とすれば今年で50歳を迎えることになる。
国土交通省では平成25年を「社会資本メンテナンス元年」と決意を新たにし、産学官の総力を挙げてインフラ老朽化対策に取り組んでいる。
本誌では、その概要を紹介するとともに、身近な社会インフラである道路橋に着目し、維持管理の最前線である点検現場をリポートする。
第24号(2013.10.25.発行)建設コンサルタントの魅力をPRする「クリエイトきんき」として
これまで「クリエイトきんき」は、建設コンサルタンツ協会近畿支部の会誌として、社会資本の整備や管理の重要性を、建設コンサルタントの視点を通してPRしてきました。毎号、近畿の社会情勢などもふまえた社会資本整備に係るテーマを設定し、テーマにまつわる社会資本整備の「事業概要」「歴史」などについて、関係者からお話を伺いつつ読者にお届けすることで、その役割を果たしてきたと考えています。
この度、「クリエイトきんき」は、年1回の発行となります。これを機に、建設コンサルの「魅力」を社会にPRするという視点も加え、これまであまり扱わなかった、技術者個人にスポットをあてた記事、「匠」と「若き技術者」をシリーズとして開始するなど、構成を少し見直しました。「匠」と呼ばれる技術者や、将来が期待される「若き技術者」に、仕事に対する姿勢、創意工夫、達成感などを聞き出すことにより、建設コンサルタントのやりがいや喜びなどの魅力を、建設業界を目指す学生の方々や社会にPRする一助となればと考えております。また、現在建設コンサルタントとして働く技術者にとっても、改めて技術とは何かを見つめ直し、入社当時に感じた夢や希望と重ね合わせ、新たなスタートを切るきっかけになれば幸いです。
さらに、近畿支部が行うイベントに関する情報も掲載し、近畿支部の役割や活動を積極的にPRしていきます。大胆なリニューアルとはいきませんが、今後も改善を加えつつ、「社会資本の重要性」とそれを支える「建設コンサルタントの役割」を読者にPRできればと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
この度、「クリエイトきんき」は、年1回の発行となります。これを機に、建設コンサルの「魅力」を社会にPRするという視点も加え、これまであまり扱わなかった、技術者個人にスポットをあてた記事、「匠」と「若き技術者」をシリーズとして開始するなど、構成を少し見直しました。「匠」と呼ばれる技術者や、将来が期待される「若き技術者」に、仕事に対する姿勢、創意工夫、達成感などを聞き出すことにより、建設コンサルタントのやりがいや喜びなどの魅力を、建設業界を目指す学生の方々や社会にPRする一助となればと考えております。また、現在建設コンサルタントとして働く技術者にとっても、改めて技術とは何かを見つめ直し、入社当時に感じた夢や希望と重ね合わせ、新たなスタートを切るきっかけになれば幸いです。
さらに、近畿支部が行うイベントに関する情報も掲載し、近畿支部の役割や活動を積極的にPRしていきます。大胆なリニューアルとはいきませんが、今後も改善を加えつつ、「社会資本の重要性」とそれを支える「建設コンサルタントの役割」を読者にPRできればと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。
第23号(2013.2.15.発行) 土木の今昔―変わった事、変わらない事
建設コンサルタンツ協会近畿支部が50周年を迎えました。
建設コンサルタントが土木事業に関わり始めてから50年が経過しようとしています。
50年と一言で言っても、その年月に対する思いは様々でしょう。
「長嶋茂雄巨人入団」「チキンラーメン発売」「東京タワー完成」それから、現在の天皇陛下が皇后陛下とご結婚されたのも、おおよそ50年前の出来事です。
「なつかしい」と回顧に浸るベテラン世代や、「明治維新と同じくらい古い」と感じる若い世代、人により思い異なるでしょうが、出来事を振り返るだけで「これから元気に成長する日本」の姿が浮かぶ気がします。土木事業は、建設コンサルタントが関わる以前から行われており、着実に進歩を遂げてきましたが、ここ50年だけを取り上げても技術の進歩は目を見張るものがあります。
また、土木技術の進歩と合わせて我々の生活も大きく変わりました。
そこで今号は、「土木分野における今昔」をテーマに、「変わった事」と「変わらない事」に着目してお届けします。
建設コンサルタントが土木事業に関わり始めてから50年が経過しようとしています。
50年と一言で言っても、その年月に対する思いは様々でしょう。
「長嶋茂雄巨人入団」「チキンラーメン発売」「東京タワー完成」それから、現在の天皇陛下が皇后陛下とご結婚されたのも、おおよそ50年前の出来事です。
「なつかしい」と回顧に浸るベテラン世代や、「明治維新と同じくらい古い」と感じる若い世代、人により思い異なるでしょうが、出来事を振り返るだけで「これから元気に成長する日本」の姿が浮かぶ気がします。土木事業は、建設コンサルタントが関わる以前から行われており、着実に進歩を遂げてきましたが、ここ50年だけを取り上げても技術の進歩は目を見張るものがあります。
また、土木技術の進歩と合わせて我々の生活も大きく変わりました。
そこで今号は、「土木分野における今昔」をテーマに、「変わった事」と「変わらない事」に着目してお届けします。
第22号(2012.1.17.発行) 土木の原点「土」を掘り起こせ!!
土をさわることは癒しにもつながるといわれています。自分で花や野菜を育ててみたり、陶芸で土をこねてみたり。どちらも趣味と実用を兼ね備えながら、自然と向き合うこともできます。人と土のつきあいは古く、例えば狸の置物で有名な信楽焼の産地、信楽は日本六古窯のひとつであり1200年以上の伝統を誇ります。時代により作られるものは変わり、かつては壷、土鍋、火鉢等が、最近では食器、置物、傘立、庭園用品などいろいろ作られています。信楽焼に使われる粘土は、木節粘土・蛙目粘土などがあり、信楽特有の土味をいかした陶器は日用の品として身近に使われています。
土を焼き固めることは、土木ではあまり行われませんが、別の方法で地盤を固めようとする広報は地盤改良として数多く開発されています。固めずにアンカーなどで固定する方法もあります。人類が土を活用してきた知恵には感心するばかりです。
大雨により土砂災害が発生することもあります。大地震により液状化が発生することもあります。これらに比べ非常にゆっくりした現象に沈下があります。土木は土にどう挑んできたのでしょうか。
土を焼き固めることは、土木ではあまり行われませんが、別の方法で地盤を固めようとする広報は地盤改良として数多く開発されています。固めずにアンカーなどで固定する方法もあります。人類が土を活用してきた知恵には感心するばかりです。
大雨により土砂災害が発生することもあります。大地震により液状化が発生することもあります。これらに比べ非常にゆっくりした現象に沈下があります。土木は土にどう挑んできたのでしょうか。
第21号(2011.9.13.発行) 守る
社会資本の使命は、国民の安全で快適な生活を「守り」、財産や生命を「守る」ことです。日本の土木技術は、国民の財産や生命を奪う自然災害を幾度となく乗り越えて進歩し、安全で快適な生活に貢献できる世界最高の水準であると自負できます。・・・・あの日までは、自負できるものでした。平成23年3月11日、東北地方を中心に発生した東日本大震災。未曾有の大災害・・・ 想像を絶する被災状況・・・ 跡形もない家屋や建物・・・ 逃げ惑う人々・・・ 失われた多くの命・・・。想像を絶する光景は、安全な社会資本整備への貢献を自負してきた建設コンサルタントをはじめ、土木工事に携わる人々に、守るべきものを守れなかった現実と共に大きな衝撃を与え、また胸中には様々な思いが駆け巡りました。