RC・PC11径間連続複合中空床版橋の設計

大和設計梶@   寺村  努
○ 大崎好則
  池田  厚

論文要旨

 PC多径間連続高架橋の中間に,交差道路があり同一スパンでは処理できないため,形式の異なる単純桁を用いて対処する事になり,伸縮目地が増す結果となる。このような異種形式の単純桁を用いる事により生ずる種々の問題を改善するため,RC連続中空床板橋とPC単純中空床板橋の連続化を行った。RC・PC連続複合中空床板橋の支間割りは,13.5+7@18.0+29.0+2@18.0であり,9径間目がPC中空床板橋である。連続化の方法は,RC部とPC部の間に両方の部材の考え方を重複させた重複区間を設けることにより,連続性を確保した。RC部とPC部の打継目の位置は,インフレクションポイント付近とし,PC部支点上から打継目までは,充実断面とした。また,打継目付近のPC鋼材定着は,デッドアンカーを用いて分散をはかるとともに,シングルストランドにより打継目を補強した。

キーワード

複合橋梁,伸縮装置,ジョイントレス化,異種形式,分割施工,重複区間,インフレクションポイント,分散定着