阪神高速道路における鋼桁連結化ジョイントレス工法の開発

椛詩技術コンサルタント ○ 宇野 裕恵
小塚 幹夫

阪神航測道路公団   長沼 敏彦
  溝渕 修治

論文要旨

 鋼桁連結化ジョイントレス工法は,昭和62年度〜平成元年度にかけて「道路交通振動対策研究委員会」のなかで提案され検討してきた工法の1つである。本工法では,既設の単純桁を連結し,連続化するとともに,既存の鋼製支承を弾性免震支承に置換することで地震力の低減,振動の分散および干渉効果を期待している。また,舗装を連続化することにより伸縮継手部に起因する高次振動と走行車両による衝撃を減少させることを考えている。実施工に至るまでには,解析により本工法の有用性を検討し,実物大模型桁による室内実験を実施することにより,交通荷重に対する安全性と耐久性を確認している。

キーワード

既設単純鈑桁,ノージョイント工法,道路交通振動,鋼桁連結,実物大模型試験,FEM解析,時刻暦応答解析,免震設計,LRB