高速道路の冬期降雪による交通障害と対策検討の方法

セントラルコンサルタント梶@  澤幡 敬直
 ○ 樋口 吉隆
三上 和宏

論文要旨

 高速道路の運用に関しては冬期においても路線特性,運用条件に応じた安全かつ円満な交通確保が必要とされ,近年,冬期の降雪・積雪に起因する渋滞,規制,事故などの交通障害が社会的にも経済的にも問題となっており評価による対策効果見直しという意味から「雪氷対策検討」に必要性が高まっている。本報文では傍例として,・わが国の道路輸送の中枢的な役割を担っており,かつ冬期気象の厳しい積雪寒冷地に位置し,雪に不慣れな車両が多く通過する路線,・降雪はある程度であるが,重交通を抱えているために一旦障害が発生すれば交通に与える影響が大きくなるような路線について,路線維持,気象実態,交通障害実態を把握した上で,雪氷対策水準の現況戸課題の検討を行い,さらに便益を中心とした効果の確認を含めて対策案の検討を行った。その結果,提案した対策案が妥当なものであることが確認され,さらにその効果を維持するための補完策が提案された。

キーワード

規制,効果,降雪,除雪,事故防止,すべり止め,チェーン,凍結防止,道路管理,閉鎖