液状化対策工設計における対策範囲の検討

パシフィックコンサルタンツ梶@○ 門田 浩一

論文要旨

 層厚40mの軟弱地盤上で,構造物を建設する際,地表面から深度20mまで堆積する沖積砂質土の液状化対策が問題となった。
 しかし,液状化対策として層厚20mの沖積砂質土をすべて地盤改良した場合,最も経済性に優れたサンドコンパクションパイル工法により改良を行っても,直接工事費が4億円程度になることが予測され経済的に問題が生じた。
 このため,液状化対策範囲の設定手法を検討し,可能な限り地盤改良範囲を限定する必要が生じた。そこで,地盤材料・環境特性等の液状化に影響を及ぼす要因を詳細に解析し,液状化予測の精度を高め,経済性・安全性により優れた液状化対策工の設計を実施した。

キーワード

液状化,液状化予測,液状化対策範囲,地盤改良