大迫ダム堤体挙動解析

潟jュージェック ○ 郭原 柄虎

論文要旨

 大迫ダムは、十津川・紀ノ川総合開発計画に基づく3つのダム(大迫・津風呂・山田)の中で最大規模を誇るダムであり、堤高70.5m(天端標高EL.400.5m)、防長222.30m、提体積58.000m、総貯水量27.750.000m有効貯水量26.700.000mを有する不当厚ドーム型アーチダムである。
 昭和44年10月、ダム基礎掘削に着手して以来約4年の歳月を要して、昭和48年9月試験湛水開始の運びとなり、現在に至っている。
 今回の検討主眼は、定常状態に於けるダムの安全性を検討するものである。また、ダムの挙動を管理する上で必要と思われる項目すなわち、堤体変位、岩盤変位、漏水量について論述した。

キーワード

大迫ダム、アーチダム、プラムライン、ウイングダム、漏水量