上部工4橋を指示する鋼制π型ラーメン橋脚の耐震設計

国際航業株式会社   松本 弘道
浅井 忠昭
○ 神原 達二
竹村 洋之

論文要旨

 本橋脚は高架橋ランプノーズ部に位置し、本線上下線橋2橋、ON・OFFランプ2橋、計4橋を支持する。対して高架下は街路計画により柱設置上の制約を受ける。本件では構造対応上、鋼製π型ラーメン形式の橋脚を採用した。本橋脚は1橋脚上で上部工4橋を支持するため、各橋の地震時振動モードを分離設定する等、できる限り耐震設計が容易となるよう計画した。ただし単体の設計において鋼製ラーメン形式は地震時保有水平耐力法による橋軸直角方向(面内方向)の設計基準・手法は十分に確立されていない。本件ではこれらに対して諸条件・仮定を明確に保障することによって一連の設計および評価を行った。本稿ではこれらについて報告するものである。

キーワード

鋼製π型ラーメン橋脚、保有水平耐力(面内)、破壊機構