凝集法を用いた水質浄化実験

褐嚼ン技術研究所 大阪支社 環境本部   寺井 和弘
○ 松原 弘和

論文要旨

 凝集法は、排水処理のあらゆる分野に用いられており、微細SS、リン等の除去を目的として適用されている手法である。本業務では、凝集法である凝集ろ過法、凝集沈殿ろ過法(凝集沈殿法)についての実験を3ヶ年にわたり実施した。
 平成7〜8年度では、凝集沈殿ろ過法(凝集沈殿法)の実験を実施した。凝集剤注入率と水質浄化効果の関係、その水処理過程で生じる汚泥を再利用する汚泥の返送実験とその効果の持続性等について明らかにした。平成9年度では、凝集ろ過法についての実験を行い、最適水面積負荷実験や凝集剤の最適注入率、そしてその水質浄化効果について明らかにした。これらの実験結果から明らかになった水質浄化特性及び運転管理上の問題と各浄化施設の建設、維持管理費の観点から、琵琶湖流入河川に適した浄化手法の選定を行った。

キーワード

水質浄化、凝集沈殿法、凝集ろ過法