港湾の国際競争力強化に向けての事例研究

パシフィックコンサルタンツ梶@大阪本社 第三技術部 ○ 黒川 一志

論文要旨

 我が国経済は、右肩上がりの時代に終わりを告げ、低成長期へと突入した。これまで我が国経済を支えてきた外国貿易も近年はその伸びを鈍化させ、アジア地域や世界における影響力を低下させている。
 現在、港湾整備(重要港湾以上)は、港湾法により定められる港湾計画を基に進められ、施設計画にあたっては、将来の取扱目標量を定め、これに見合う施設量の確保が行われている。しかし、今後はこれまでのような順調な取扱増が見込めるわけではなく、施設量の確保から経営・運営に主眼をおいた港湾空間の整備へと発想を転換させる必要がある。特に港湾は、世界との競争が必要な社会資本であり、港湾の国際競争力は、我が国の産業構造や経済活動にも深く影響を与えるものである。
 このような観点から、本論では国際物流の中心となるコンテナ輸送において、競争力強化に向けての取り組み事例などをもとに今後の港湾の整備展開について考察するものである。

キーワード

国際競争力 コンテナターミナル