「源流88ヵ所 水めぐり」計画

(株)建設技術研究所大阪支社 ○ 吉田 千夏
足立 孝之
松本 憲一
西田 一雄
花城 功子

論文要旨

 「源流88ヵ所 水めぐり」計画は、源流の魅力を最大限に活用し、全国へ情報発信・PRすることにより、地域の活性化を目的とするものである。ここでは、源流地域の目玉としての「名水」に着目し、事業の実効性や地域の意見を考慮して、88ヵ所の「飲む水」「見る水」「使う水」を選定した。
 整備は、フィールドミュージアムの観点から人為的な整備を極力控え、自然を活かしながらも安全性が確保できる内容とした。また、スピーディーな施策の展開を図るため、整備は二段階に分けて実施するものとした。
 本事業の実施と維持管理においては、地域の自主的・自立的取り組みを目指すため、まずは最大の利用者である地域住民の意識の改革が重要となる。これには、国,県の支援の元に、事業計画の段階に住民を参加させることが有意義であるといえる。このため、今後は地域と国,県、民間団体および専門家などが連携できる体制づくりや、参加者のまとめ役としての地域リーダーの育成が重要な課題である。

キーワード

地域振興、連携、持続