気泡式ボーリング(ハイブリッドボーリング工法)の最新の成果について

日本振興株式会社 ○ 武田 伸二
竹内 一郎
小宮 国盛

論文要旨

 技術進歩に伴い,土木建設の分野では従来対象とされなかった,地質等の立地条件が悪い場所においても構造物の建設が計画されている。このため,地質調査では軟弱地盤から岩盤まで,幅広く正確で信頼のおける地盤の性状を把握することが求められる。しかし地質調査で一般的に用いられる清水・泥水式ボーリングでは,断層破砕部・地すべり・砂礫層等の掘削時に硬質な礫や岩片等の削孔において軟質なマトリックスが流失し、正確な地質性状を把握するコアを採取することが困難な場合が多い。
 ハイブリッドボーリング工法は「気泡発生装置」「コンプレッサー」「ハイブリッドボーリング工法用のコアチューブ・ビット」を用い,地質状況に応じて掘削流体を切り替えることができる複合ボーリングシステムで,断層破砕部・地すべり・砂礫層等の採取困難な地質に対して成果をあげている。

キーワード

気泡式ボーリング,ハイブリッドボーリング工法,乱さないコア採取