実橋測定をベースとした鋼鉄道橋の健全度診断

轄蒼y開発センター 浦 修造

論文要旨

 鉄道事業において維持管理は年々進む老朽構造物の増加、コストの増大、技術者の確保が難しいなどの理由から重大な課題となっている。しかし、現在供用されている構造物の実態をよく見たとき、構造物自体はそれほど荒廃していないことが分かってくる。ここでは、日々の老朽化が進行する鋼鉄道橋において、実際の鋼鉄道橋を例にとり、橋梁診断システムによる実橋測定をベースに実態把握を行い、各評価手法より耐力および疲労についての評価を行うとともに、今現在の橋梁が持つ保有性能(健全度)を把握した実施例を紹介するものである。

キーワード

鋼鉄道橋、老齢化、橋梁診断システム、実橋測定、実態把握、耐力評価、疲労評価