帯水層蓄熱技術の研究

潟jュージェック 新田 昭

論文要旨

 連壁によって自然地下水流が遮断された帯水層において、蓄熱効率、蓄熱容量の把握を目的とした短期蓄熱実験を実施した。蓄熱効率については、冷水注入・回収のサイクルタイムを大きくすると低下するが、サイクル数を重ねる毎に改善された。また、熱浸透流解析による短期蓄熱実験結果の再現を行ったところ、帯水層を鉛直方向に均質と仮定した場合では蓄熱容量を過大評価してしまうことがわかった。次に、解析による長期蓄熱特性の評価を試みた。最後に、実験時に帯水層中に注入した冷水をトレーサーとして利用し、帯水層における水平透水係数の鉛直分布を算定した結果について述べた。

キーワード

帯水層、蓄熱、蓄熱効率、蓄熱容量、透水係数、実験、解析