中規模商業系地域における電線類地中化を行う上での手法

日本建設コンサルタント梶@山本 誠

○ 吉田 香織

論文要旨

 本論文では埋設空間の不足や地上機器設置スペースが確保されていない事の多い既存の中規模商業系地域において、電線類地中化を設計する際の手法として、奈良県大和高田市国道24号で設計した事例をもとに提案する。歩道空間が限られている路線においては、地上機器を柱上に設置するソフト地中化方式が今のところ一般的な対策手法とされているが、事例においては、対象路線の歩道のサービス機能の向上の重要性を整理し、車道幅員を見直す事で片側歩道の拡幅を行い歩道のバリアフリー化を優先した。また拡幅した片側歩道内に路線沿道両側分の電線共同溝施設(幹線管路・地上機器)をまとめて設置する事で狭幅歩道での電線類地中化を可能とした。

キーワード

電線共同溝、バリアフリー、狭幅歩道