さいたま新都心東西連絡「大宮ほこすぎ橋」の計画と設計

論文要旨

本文章は、大宮駅の南方約1.5qの位置にあって県道・JR敷地・旧中山道を跨ぐ、約190mの橋梁構造物に関し、その計画と設計について報告するものである。本橋梁は、付近にさいたまスーパーアリーナ等の巨大建築物が林立しているため、それらと競合することなくしかも一定の存在感を持つような計画とした。県道及び中山道跨動部は、経済性と施工性を優先して鋼単純箱桁橋とした。JR跨線部は、95mワンスパンという敷地条件とJR線を止めることなく架設するという施工条件に配慮しつつ、景観面と経済性を重視しバスケットハンドル型ローゼ桁橋を採用した。ローゼ桁はアーチライズを押さえ目にしてスーパーアリーナとのボリュームバランスをとり、平面形状は中央部に膨らみのある紡錘型プランとし橋面空間に余裕を持たせた。氷川参道のイメージを具体化するため、植栽帯・高欄・照明等のデザインにも十分配慮した。

キーワード

バスケットハンドル型ローゼ桁橋、紡錘型平面、手延べ工法