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クリエイトきんき

過去のクリエイトきんき

社会に開かれた、魅力ある建設コンサルタントをわかりやすく紹介し、親しみを感じてもらえるように、発刊をしています。

第34号(2023.10.25.発行) きんきの技術力

2023年、新型コロナウイルスによる社会的混乱がようやく落ち着きをみせたところですが、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー危機、食料危機、インフレ、為替変動が同時多発的に拡大され、日々の生活に大きな影響が及んでいます。また、脱炭素社会に向けた世界的な動きやAI技術などによるデジタル化が進展し、私たちを取り巻く環境が加速度的に変化しようとしております。
このような社会情勢の中で、人々の価値観や社会のニーズも変わっていき、建設コンサルタントに求められる技術力は、ますます高度化・多様化することになるでしょう。
本号では、技術をもって社会問題に取り組む近畿の姿を記事して取り上げました。皆さんもご一読いただき、いま社会でどのような問題が起きているのか、それに必要な技術とはなにか、本号でそのヒントが得られれば幸いです。

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第33号(2022.10.31.発行) 未来につながる社会資本整備に向けて

私が幼少の頃の日本は高度経済成長の真っただ中。東京オリンピック、大阪万博が開催され、社会資本整備をみても高速道路、新幹線など、当時の絵本に描かれた「未来の世界」が次々と実現していきました。便利で豊かな生活に向け、わき目もふらず進んでいた状況であったと思います。
その後、社会資本の整備が進むにつれ、便利さ豊かさとの引き換えに環境汚染や交通事故などが社会問題としてクローズアップされます。社会資本整備には、整備の効果に隠れた悪影響を見逃していた反省を含め、いったん立ち止まり、これまでを振り返る視点も必要であることを学びます。
また昨今、高度経済成長期に集中的に整備した社会資本が一斉に老朽化を迎え、維持管理が新規整備以上の大きな課題となっています。中には日常生活を脅かしそうな内容も含まれており、社会資本整備を取り巻く環境は、ますます多様化しています。
これらから察すると、今後の社会資本整備には、「新しい技術を駆使し夢のような社会活動を実現する」ことに加え、「これまで培った技術を今一度振り返り、今後の社会資本整備へ継承し活用できる技術を見極める」「世界に誇れる現状の生活水準を確実に後世に引き継ぐ」ことが求められているのではないでしょうか。
本号では、これら3つの役割に関連する話題を記事として取り上げました。みなさんは今後の社会資本整備について、どのように感じられますか。

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第32号(2021.10.14.発行) きんきの元気

1年前に発行された31号の巻頭文は、コロナ一色の内容を書いたと記憶しています。
あれから1年が経ちましたが、この間緊急事態宣言が何回も発令され、ワクチン接種は進んでいるものの、より感染力の強い「変異株」が発生するなど、コロナとの戦いは一進一退を繰り返し、「光が見えた」とは言い難い状況ではないでしょうか。密集や移動を制限された生活が続き、特に飲食や観光に携わる方々は経済的に大きな打撃を受けるとともに、一般の人々にとってもストレスを抱えながらの生活が続いています。
また、このような状況にも関わらず、毎年のように想定外の豪雨による土砂災害や河川の氾濫、異常気象による熱中症など、安全な暮らしを脅かす状況が生じています。「想定外」という言葉がもはや想定内であると感じます。
コロナ禍を乗り越え、これまで以上に楽しく安全に暮らし、集い、話し、食べ、飲み、歌い、買い、移動し、観て、将来の夢や希望、不満や愚痴、ボケや突っ込みを「うだうだ」と話せる日々が訪れることを切に希望するとともに、そのために社会資本整備は最新の技術を駆使して一役も二役も担う必要があると感じています。
本号では、賑わいと活気にあふれ安全で元気な近畿をとり戻すことを願い、記事を構成しました。将来の元気な近畿を心に描いていただければ幸いです。

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第31号(2020.10.10.発行) 「変わる」新しい日常と社会資本

「新型コロナウイルス」… 今年の春ごろから、この言葉を見たり聞いたりしない日はありません。報道でも毎日のように取り上げられ、世界中の感染状況が報告されました。
報道が始まった頃は、全世界にこれほど大きな影響を与えるとは想像できませんでしたが、目に見えない恐怖となったウイルスの感染が拡大するにつれ、私たちの生活は一変しました。感染を防ぐため、まずは人と接触しないことを前提とした生活を強いられ、仕事や余暇の過ごし方のほか、学校教育や人生のイベントである卒業式、入学式、結婚式などへも影響を及ぼしました。この影響はこれからもしばらく続きそうです。
建設コンサルタントの働き方にも大きな変化がありました。協議や説明が重要な建設コンサルタントの業務ですが、人との接触を抑えるため、在宅勤務、移動や出張の制限、リモート会議などを積極的に取り入れました。なれない働き方に戸惑いも見られますが、これを機に働き方改革を目指す企業もあります。
「元の生活には戻れない」「今後はコロナとの共生が必要」とも報じられる中、コロナウイルスは今後の社会資本整備の在り方にも影響を与えるのでしょうか。その問いかけに対し、多くの人が何かが変わる…何かを変えなければならない…と漠然と感じているものの、具体的な答えは見いだせていないのではないでしょうか。
今号の記事でも、執筆者が執筆内容についてコロナ禍での視点で問いかけているものがいくつかあります。コロナウイルスと共生していくための社会資本整備について、皆さんも考えてみてはいかがでしょうか。

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第30号(2019.10.20.発行) 社会資本は時代を捉え、未来を拓く

高度経済成長期には、私たちの生活は社会資本整備が進むにつれ安全で、快適で、便利なものに急速に変化しました。初期の段階では、整備に伴う自然破壊や水質汚濁のほか急速なモータリゼーションの進展もあいまって、騒音、振動、大気汚染などの環境問題も発生しましたが、その後は環境への影響にも十分に配慮しつつ社会資本整備を進めてきています。
しかし、整備の量的な充足が見え始めた頃、新たな課題に気づきます。安全性や効率性を優先させるがあまり、生活における自然とのかかわりが希薄になったのではないか。かつての自然とのかかわりを取り戻してこそ本当の豊かさであり、成熟した社会ではないかと。
また近年、寿命を迎えようとしている社会資本の機能や安全性の維持・向上に向けて多くの施設更新が必要な状況ですが、建設当時とは大きく異なる条件下での施工が求められています。
道路や鉄道などは機能を止めることなく、都市化に伴い周辺に施設が張り付いた狭小空間での施工が課題となっています。さらには、海洋プラスチックという世界規模での新たな問題にも立ち向かわなければなりません。
このように、社会資本整備を取り巻く状況や課題は生き物のように刻々と変化しており、また、かつてのように官公庁が予算を確保し整備するだけで解決できるものではなくなりつつあります。
今号では、近年における社会資本整備をとりまく課題と解決に向けた取り組みについて、関西の事例を通して紹介します。
これからの社会資本整備は、官民連携に加え、整備の恩恵を受ける私たち一人一人も協力しながら「時代を捉え」「未来を拓く」時代ではないでしょうか。

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第29号(2018.10.20.発行) 多様化する道路の普及を目指して

私たちの生活における「移動」に欠かせない社会資本として「道(道路)」があります。太古の昔、人が移動の際に草木を踏んだり倒したりしてできた道や、けもの道が始まりといわれていますが、その後の生活の変化に合わせて進化し、高度経済成長期には、より多くの人や物がより早く確実に移動できるよう、車の流通を主眼に多くの道路が整備されました 。その結果、概ね国土全体に高速道路がいきわたりましたが、それでも都市圏では慢性的な渋滞の発生個所があり、ボトルネック解消に向け更なる整備が行われています。
一方、近年は自転車道といった、車両と分離され安全にレクリエーション・健康づくりなどができる道路も普及しつつあります。また、車道をあえて歩道化し、人々の交流や憩いの場として、あるいは新しい街の顔として再整備する構想などもあります。
今号では、このように目的が多様化しつつある最近の道路づくりにおける、近畿でのトピックをご紹介します。
また、新たなシリーズとして「大学研究室訪問」を開始します。建設業界の将来を担う学生さん達が、何をめざし、何を学んでいるのかを知る一助となれば幸いです。

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第28号(2017.10.20.発行) 力を合わせて、より良い社会へ

戦後の公共施設整備は、量的な充足を目的に、官公庁が事業の計画・実施から維持管理まで行なうことを基本としてきました。
しかし、整備が進み生活水準が豊かになるにつれ、国民の生活や価値観に変化が生じると共に、近年にみられる外国人旅行者の増大なども相まって、公共施設に対するニーズが多様化し、より一層きめ細やかなサービスが求められています。
また、慢性的な財政不足の状況の下、少ない費用で大きな効果を上げ、持続的な維持管理ができる経営的な視点が求められています。「経営的視点」は、利益確保を目指している民間企業にとっては、十分に能力発揮できる分野でしょう。公共事業にも、経営力、技術力の優れた民間企業と官公庁が連携し、双方が受益できる仕組みが求められる時代だといえます。
これまでの公共施設整備では、民間企業は官公庁からの仕事を受ける立場でしたが、今後は経営的視点に立った事業の仕組みづくりから、施設の維持管理まで、幅広い民間の参画が求められます。また、官公庁にも民間企業の協力・参画を受け入れる体制づくりが必要でしょう。
今号の記事でも取り上げましたが、すでに公共施設整備における民間企業の参画が始まっています。今後、より便利で快適な生活に向け、「利用者ファースト」の視点を重視した官公庁と民間企業の協力・連携が進むことに期待が高まります。

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第27号(2016.10.20.発行) より早くより多くより長く...

これまで日本の土木技術が取り組んできた大きな目標であり、戦後「がむしゃら」に目標を達成することで、利便性の向上や経済成長に大きく貢献してきたことは間違いありません。
しかし、数年前から危惧されている環境問題により、これまでの取り組みを「一歩立ち止まり見つめる」時間を与えられたことも事実でしょう。
さらには、近年「ワークライフバランス」など、これまでの取り組み姿勢を「見直す」キーワードが聞かれるようになりました。社会資本の量的な充足が達成された今、より豊かな「日本」をめざした発想の転換が求められていることを実感します。今号では「京都四条通」「労働環境」の記事で、「発想の転換」に少し触れてみました。
ただ、発想の転換と簡単に言っても、これまで以上に労力がかかることもあり、また結果次第では責任も生じる事でしょう。より一層豊かな「日本」を目指すため、これからの土木技術には、これまで以上の「覚悟」を伴った発想の転換が必要とされるかもしれません。

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第26号(2015.10.20.発行) 土木はいつの時代も人々の幸せのために歩み続けます

土木技術は日々進歩していますが、進歩を遂げるたびにこれまでの最新技術は「旧」というレッテルを張られます。当時の最新技術を駆使した土木構造物も「最新」ではなくなり、長い年月の経過とともに「遺産」として扱われるものもあります。
しかし、土木における技術の進歩とは、過去を否定するものではなく、これまでの技術の上に成り立つものだと思います。ですから土木の「遺産」という言葉には、構造物の歴史的価値だけではなく、先人の知恵や情熱に対する敬意や感謝も含まれているのではないでしょうか。
今号の記事にも「若い」「新しい」話題と、「先人の知恵」「当時最新技術」「職人的」話題が混在していますが、「若い」「新しい」話題が、いつの日か敬意と感謝をこめて「先人の知恵」「当時最新技術」と呼ばれる未来を想像しても面白いかもしれません。

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第25号(2014.10.20.発行) インフラ老朽化対策の最前線

平成24年12月2日、中央自動車道笹子トンネルで発生した天井板落下事故を契機に、インフラ老朽化問題が一般市民にも広く認知されるようになった。
現在利用されているインフラの多くは高度経済成長時代に集中的に整備され、昭和39年の東京オリンピックを基準とすれば今年で50歳を迎えることになる。
国土交通省では平成25年を「社会資本メンテナンス元年」と決意を新たにし、産学官の総力を挙げてインフラ老朽化対策に取り組んでいる。
本誌では、その概要を紹介するとともに、身近な社会インフラである道路橋に着目し、維持管理の最前線である点検現場をリポートする。

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第24号(2013.10.25.発行)建設コンサルタントの魅力をPRする「クリエイトきんき」として

これまで「クリエイトきんき」は、建設コンサルタンツ協会近畿支部の会誌として、社会資本の整備や管理の重要性を、建設コンサルタントの視点を通してPRしてきました。毎号、近畿の社会情勢などもふまえた社会資本整備に係るテーマを設定し、テーマにまつわる社会資本整備の「事業概要」「歴史」などについて、関係者からお話を伺いつつ読者にお届けすることで、その役割を果たしてきたと考えています。
この度、「クリエイトきんき」は、年1回の発行となります。これを機に、建設コンサルの「魅力」を社会にPRするという視点も加え、これまであまり扱わなかった、技術者個人にスポットをあてた記事、「匠」と「若き技術者」をシリーズとして開始するなど、構成を少し見直しました。「匠」と呼ばれる技術者や、将来が期待される「若き技術者」に、仕事に対する姿勢、創意工夫、達成感などを聞き出すことにより、建設コンサルタントのやりがいや喜びなどの魅力を、建設業界を目指す学生の方々や社会にPRする一助となればと考えております。また、現在建設コンサルタントとして働く技術者にとっても、改めて技術とは何かを見つめ直し、入社当時に感じた夢や希望と重ね合わせ、新たなスタートを切るきっかけになれば幸いです。
さらに、近畿支部が行うイベントに関する情報も掲載し、近畿支部の役割や活動を積極的にPRしていきます。大胆なリニューアルとはいきませんが、今後も改善を加えつつ、「社会資本の重要性」とそれを支える「建設コンサルタントの役割」を読者にPRできればと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。

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第23号(2013.2.15.発行) 土木の今昔―変わった事、変わらない事

建設コンサルタンツ協会近畿支部が50周年を迎えました。
建設コンサルタントが土木事業に関わり始めてから50年が経過しようとしています。
50年と一言で言っても、その年月に対する思いは様々でしょう。
「長嶋茂雄巨人入団」「チキンラーメン発売」「東京タワー完成」それから、現在の天皇陛下が皇后陛下とご結婚されたのも、おおよそ50年前の出来事です。
「なつかしい」と回顧に浸るベテラン世代や、「明治維新と同じくらい古い」と感じる若い世代、人により思い異なるでしょうが、出来事を振り返るだけで「これから元気に成長する日本」の姿が浮かぶ気がします。土木事業は、建設コンサルタントが関わる以前から行われており、着実に進歩を遂げてきましたが、ここ50年だけを取り上げても技術の進歩は目を見張るものがあります。
また、土木技術の進歩と合わせて我々の生活も大きく変わりました。
そこで今号は、「土木分野における今昔」をテーマに、「変わった事」と「変わらない事」に着目してお届けします。

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第22号(2012.1.17.発行) 土木の原点「土」を掘り起こせ!!

土をさわることは癒しにもつながるといわれています。自分で花や野菜を育ててみたり、陶芸で土をこねてみたり。どちらも趣味と実用を兼ね備えながら、自然と向き合うこともできます。人と土のつきあいは古く、例えば狸の置物で有名な信楽焼の産地、信楽は日本六古窯のひとつであり1200年以上の伝統を誇ります。時代により作られるものは変わり、かつては壷、土鍋、火鉢等が、最近では食器、置物、傘立、庭園用品などいろいろ作られています。信楽焼に使われる粘土は、木節粘土・蛙目粘土などがあり、信楽特有の土味をいかした陶器は日用の品として身近に使われています。
土を焼き固めることは、土木ではあまり行われませんが、別の方法で地盤を固めようとする広報は地盤改良として数多く開発されています。固めずにアンカーなどで固定する方法もあります。人類が土を活用してきた知恵には感心するばかりです。
大雨により土砂災害が発生することもあります。大地震により液状化が発生することもあります。これらに比べ非常にゆっくりした現象に沈下があります。土木は土にどう挑んできたのでしょうか。

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第21号(2011.9.13.発行) 守る

社会資本の使命は、国民の安全で快適な生活を「守り」、財産や生命を「守る」ことです。日本の土木技術は、国民の財産や生命を奪う自然災害を幾度となく乗り越えて進歩し、安全で快適な生活に貢献できる世界最高の水準であると自負できます。・・・・あの日までは、自負できるものでした。平成23年3月11日、東北地方を中心に発生した東日本大震災。未曾有の大災害・・・ 想像を絶する被災状況・・・ 跡形もない家屋や建物・・・ 逃げ惑う人々・・・ 失われた多くの命・・・。想像を絶する光景は、安全な社会資本整備への貢献を自負してきた建設コンサルタントをはじめ、土木工事に携わる人々に、守るべきものを守れなかった現実と共に大きな衝撃を与え、また胸中には様々な思いが駆け巡りました。

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第20号(2011.1.31.発行) 過去、現在、そして未来へ

本誌は今年で発行から10年経ちました。創刊から10年ということで一旦立ち止まり、過去にテーマとした中から環境、交通、防災をピックアップし、過去、現在、そして未来という形で記事を作成してみました。
本号を読み終えた皆様が十年一昔と感じるか、そんな興味を抱きながらの20号をお届けします。

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第19号(2010.9.1.発行) 人と川のかかわり

山から湧き出た水が川となり、川を流れた水は海に注ぐ。海に蓄えられた水が水蒸気となり雲になる。この雲が雨となり大地に降り注ぐ。大地に降り注いだ水が地下に浸透し地下水となり、再び川に注ぎ込む。
地球上の水はこの循環を繰り返し、私達の生活に多くの恵を与えてくれています。人体の約60〜70%は水で出来ています。水無くして私達の体は成り立ちません。また、私たちが生きていくために必要となる食物をはじめ、様々な物にも水はなくてはならない存在です。
山から湧き出た水が再び地下水となる水の循環の中で、私たちが必要とする水は、その多くを川から得ています。私たちの生活に無くてはならない水を与えてくれる川は命の源であり、それがゆえに川は時として”母なる川と呼ばれているのです。今回はテーマを”人と川のかかわり”として、私たちと川の様々な係わりを紹介します。

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第18号(2010.1.26.発行) まちを元気にする

元気なまちとは、どんなまちでしょうか。みなさんはどう思いますか。
「活性化」「地域おこし」「活力再生」「振興」など、まちの元気を意味する言葉が、ずいぶん前から聞かれます。言い方はそれぞれ異なりますが、「地域の資産・資源を活用し、地域に賑わいを取り戻す」という意味が含まれます。もう少し具体的には、人が集まる題材を整備・発掘し、PRして知名度を上げ、来訪者が増えることで人やお金が活発に動き、仕事が生まれ人口が増え、地域がにぎわう姿が目標かもしれません。今号では、近畿のあちこちで、さまざまな主体や手法により行われている、まちを元気にする取り組みを紹介します。

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第17号(2009.8.25.発行) みち

「みち」という言葉には、道、路、径、途と様々な漢字をあてはめる事ができ、この「みち」からイメージするものは人それぞれ、様々なものがあるのではないでしょうか。豊かな自然の中を通る舗装されていない牧歌的な雰囲気の「みち」をイメージする人、何層にも高架橋が重なる高速道路をイメージする人もいるでしょう。また、私が歩むべき「みち」といった人生をイメージする人、私達が一緒に歩む「みち」といったロマン溢れるイメージを思い浮かべる人もいるでしょう。今回の「クリエイトきんき」では、この「みち」をテーマに様々な話題をご紹介します。ただし「クリエイトきんき」は、建設コンサルタントを生業としている私達が、建設コンサ ルタントと社会との関わりを判りやすく説明するという主旨のもと発行している広報誌ですから、人生としての「みち」、ロマン溢れる「みち」といった哲学的な「みち」については別の機会にご紹介させて頂きます。そんな機会があればですが…。

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第16号(2009.1.31.発行) 頑張る!近畿の鉄道

道路、空港、港湾から河川、防災、環境等、建設コンサルタントが関わる範囲は非常に広いのですが、世の中で一番ニュースになるのは鉄道です。昨年、新幹線の0系電車が通常運行を終了しました。昭和の時代、高度成長期に結びつくイメージが大きいためか、鉄道ファンのみならず様々な人から惜しまれ、ニュースでも大きく取り上げられました。
ダムや橋梁のファン、マニアを時折耳にしますが、鉄道ファンの多さは比較にならないでしょう。飛行機嫌いは聞いても、鉄道嫌いはあまり聞きませんし、テレビや雑誌を見る限り人気は衰え知らずといった感じです。
さて、近畿の鉄道です。「おおさか東線」「中之島線」が開業し、「阪神なんば線」の開業間近と、近畿の鉄道は変わりつつあります。今、近畿の鉄道はどの様な状況にあるのでしょうか。最近のトピックスを取り上げ、今後の方向についても考えてみました。

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第15号(2008.9.1.発行) 維持管理

皆さんは「維持管理」という言葉から何を連想するでしょうか?マイホーム、自家用車等でしょうか。または何も連想するものはありませんか。我々にとっての「維持管理」はもちろん土木構造物に対してのものです。今回特集テーマとした「維持管理」、皆さんの身体にも定期健診が必要なように土木構造物にも定期検査が必要です。その結果によっては適切な処置を施さなければなりません。これが土木構造物の「維持管理」なのです。現在、土木の世界では重要なテーマとなっています。土木構造物の「維持管理」とは一体どのようなものでしょうか。

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第14号(2008.1.20.発行) ささえる土木

今回で14号となる本誌ですが、これまでは「土木」とは何か理解されていることを前提に誌面作りを行ってきました。その「土木」の中で建設コンサルタントがどのような役割を果たしているのか紹介し、一般の方々にも伝えよう。しかし、この前提条件が危ういのではと、いろんな場面で感じます。
明治時代初期、諸外国から多くの土木技術者が来日し、日本の社会資本整備のために汗を流しました。その後、我が国の土木技術者が先頭に立ち、社会資本整備を進め、快適で安全・安心な生活が営まれるようになりました。
社会資本整備が未発達であった時代は、その前後の生活環境の違いの大きさに驚き、喜ぶ人々が多く、想像するに「土木」の存在感、知名度が高かったのではないでしょうか。その後、徐々に社会資本整備が進められるとともに、驚きや喜びが減り「土木」の存在感、知名度が低下してきたのではないか・・・。今号はテーマを「ささえる土木」として「土木」を見直してみました。

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第13号(2007.8.20.発行) 防災―雨がもたらす災害に備える

平成19年7月6日九州地方は局所的な大雨に見舞われた。気象庁では、7月に入って降り続いた大雨により、土砂災害の危険が高まっているとして、土砂災害警戒情報を出していた。熊本県は6日深夜に注意体制、さらに警戒態勢を取り、災害に備えた。熊本県美里町では、がけ崩れなどで道路が寸断され、130世帯が孤立した。住民救出のため、災害対策基本法に基づいて、陸上自衛隊に災害派遣を要請。6日中に67名を救出した。大雨の被害はさらに川を氾濫させ7日には家屋4棟が流される被害が出たが、けが人はいなかった。避難勧告により住民が自主避難し、災害に備え、人的被害を最小限に抑えた。今号は「防災〜雨がもたらす災害」について考えてみた。

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第12号(2007.1.15.発行) 環境世紀に生きる

「環境」というある意味で掴み所のないテーマを考える時、そのヒントを与えてくれるものとして、ジャレド・ダイアモンドの「文明崩壊」(上)(下)2巻があります。本書は、「なぜ隆盛を極めた社会が、そのまま存続できずに崩壊し滅亡していくのか?」という設問に対して、北米のアナサジ、中米のマヤ、東ポリネシアのイースター島、ビトケアン島、グリーンランドのノルウェー人入植地などを例にとって、文明繁栄による環境負荷が崩壊の契機を生み出すという指摘をしています。これらの例は、事柄が発生したのが比較的小さく限定された地域であることから環境負荷と文明崩壊の関係が理解しやすい。今号は環境を考えてみました。

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第11号(2006.8.10.発行) コンクリート

明治維新の頃の日本では、コンクリートは未知の材料でした。セメント工場が明治6年に深川に建設されましたが、その頃のセメントは、石積みやレンガ積みの目地材や無筋コンクリート等に用いられるだけでした。本格的な鉄筋コンクリート構造物としては、明治36年に竣工した琵琶湖疎水の日ノ岡11号橋が第1号とされています。それから約100年、コンクリートは社会基盤を支える基礎的な材料として、さまざまに使われてきました。本号では、コンクリートの基礎からコンクリートの維持管理までを概観します。

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第10号(2006.1.17.発行) 「計る、測る、量る」その2 目に見えないものをはかる・・・

2006年新春。近畿ではふたつの大きなプロジェクトが完成します。
神戸市が長年にわたって取り組んできた海上都市創生の総仕上げと位置づけられている神戸新空港開港(2月)と大阪湾ベイエリアと奈良県北西部を結び、交通の利便性を飛躍的に向上させると考えられている 「ゆめはんな」の開通(3月)です。編集委員はふたつのプロジェクト供用開始に先立ち、現地を訪れ、 取材をしてきました。
また、前号に続き「はかる」(その2)として、「目に見えないもの」のはかり方に注目し、非破壊試験と生き物を使った「はかる」をレポートしました。対象物の違いはありますが、 見えないものを可視化するのが目的という点が共通しています。

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第9号(2005.8.5.発行)「計る、測る、量る」その1 距離、長さ、位置を測る・・・(測量の世界)

エジプトのピラミッドのような建築物を作ることができたのも、世界地図を作ることができたのも、 人類が測るということを学んだからに違いありません。 500年前のレオナルド・ダビンチも200年前の伊能忠敬も、「はかる」ということにかけては達人でした。「測る」という視点から、建設コンサルタントの業務を眺めると、現代の達人たちをきっと発掘できることでしょう。

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第8号(2005.1.17.発行) 近未来に発生が懸念される東南海・南海地震を考える

阪神・淡路大震災から10年。新潟県中越地震の記憶も新しく、日本が災害列島であることを再認識させられます。
第8号は阪神・淡路大震災での経験をもう一度確認し、発生が懸念される東南海・南海地震に、その教訓を生かすため、様々な取組みがなされていることをご紹介します。

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第7号(2004.8.15.発行) 「近畿のみち」 ―都市交通を考える―

相変わらず渋滞している道路、なかなか減らない交通事故など、都市交通は大きな問題に直面しています。
国、地方公共団体、住民、それぞれの活動を参考に都市交通について考えてみたいと思います。

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第6号(2004.1.15.発行) 水都大阪 ―川と共に生きるなにわのまち―

「水都大阪-川と共に生きるなにわのまち-」と題し、大阪という地域が、過去、川という水辺空間を生活の中でどのように接し、取り入れてきたかを歴史、 橋や落語という視線から記事を掲載しています。また、水都再生等で活動する協議会へのインタビュー、水陸両用車バスの試乗レポートも掲載しています。

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第5号(2003.8.18.発行) 若狭〜千年の文化と歴史を未来に繋ぐ〜

千年以上もの昔から大陸文化の経由地であったため、多くの寺社等の歴史的資源が残り、 歴史文化が体感できる若狭小浜を取り上げました。若狭小浜は現在少しずつ生活文化を発信し、 新しいまちづくりを始めようとしています。その若狭小浜を歴史とまちづくりの観点および若狭路博の意義等をからめて、今後のまちづくりの方向性を探ります。

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第4号(2003.1.10.発行) 震災、復興、まちづくり

阪神大震災直後のまちづくりに際して、地元の人々と地域に根ざしたまちづくりプランナー、そして建設コンサルタントがどのように協力して、成果をあげてきたかという課程を取り上げました。
また、「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」訪問記を掲載しています。

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第3号(2002.8.1.発行) 自然を活かす、田舎に生きる

「癒し」という言葉をよく耳にし、「田舎に出かけ、景色を見るとほっとする。」
都会の人たちは口を揃えてよく言います。日本には数多くの自然が残されていますが、都会に住む人も森も水を守らなければ、これらの自然は消滅します。自然相手に仕事をすることが多い 建設コンサルタントは、大切な自然を未来に引き継ぐために有意義な提言をすることが必要ではないでしょうか。

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第2号(2002.1.15.発行) 琵琶湖とその環境

第2号のテーマは「琵琶湖とその環境」です。滋賀県立大学 國松教授(マザーレイク 「琵琶湖」古きを知り未来を考える)、木浜自治会長、守山漁業協同組合長(木浜内湖の再生を求めて) の記事を掲載しています。

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創刊号(2001.8.8.発行) ユニバーサル・スタジオ・ジャパンと地域開発

「ユニバーサル・スタジオ・ジャパンと地域開発」をテーマとし、大阪市(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン を核とした周辺地域の開発)、JR西日本(桜島線安治川口・桜島間移設工事)、 阪神高速道路(ユニバーサルシティ出路における剛結部の設計・施工について)の記事を掲載しています。 また、支部会員の投稿による地域紹介や、コラムのページも用意しました。

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